移動動物園 ヒツジ

こんにちは、カメラマンhayatobellです。学校写真を10年撮影しております。

今回は、移動動物園の撮影についてです。移動動物園とは、ポニー、子牛、子豚、ヤギ、ヒツジ、ニワトリ、ひよこ、マウス、カメなどの動物が保育園や幼稚園にやってきて、触れ合える園児たちに人気のイベントです。

カメラ設定

カメラ
  • 撮影モード:シャッター優先(キャノンならTv)
  • 絞り:F6.3~F8くらい
  • シャッタースピード:1/200~1/250くらい
  • ISO感度:~400くらいまで
  • WB:オート or 太陽光
  • AFモード:ワンショット(キャノンならOne shot)
  • 記録画質:JPEG M
  • ストロボ:オート(キャノンならE-TTLを基本に光量を調整)

撮影モードは、シャッター優先です。シャッタースピードをストロボの同期速度の上限(1/200~1/250)に合わせて、絞りが F6.3~F8 くらいになるようにISO感度を調整しましょう。

太陽の向き、日向日陰などによって露出がかなり変わってきますので、撮影ごとに露出補正を調整する感じです。被写体は日陰だけど、背景が日向で明るいことなどあります。被写体が適正露出になるように調整しましょう。

ホワイトバランスは、オートか太陽光です。問題なければ太陽光がいいでしょう。

AFモードはワンショットです。動物を触っている子どもや、動物を抱っこした状態はこちらの設定で撮影します。ポニーで引き馬をしている時は、別設定です。サーボを使って、シャッタースピード等も変更します。

シャッタースピードを上げて、ハイスピードシンクロになる場合は、ストロボの光量に気を付けて、こまめにバッテリー交換をするか、予備のストロボと定期的に交換するなどしましょう。

記録画質はLサイズプリントが前提なら、JPEG MもしくはSです。

ストロボは直あてです。背景が明るすぎたり、木漏れ日で太陽光がまだらにあたる場合は、ストロボ光を強めにする場合もありますが、近い距離からのストロボ発光なため、被写体の方が眩しすぎないか気を配りましょう。

まずは、ポニー撮影!

移動動物園 ポニー

移動動物園で外せないのがポニーの撮影です。全園児について、もれなく撮影する場合も多いです。この場合、カメラマンが一人張り付いて撮影します。

まずは、動物園の方に挨拶をします。そして、写真を撮るタイミングや、どこから撮るか、など打ち合わせをします。

①乗った時、②引き馬の途中、③最後の方などで撮ることが多いです。他の撮影と兼ねている場合には、①だけで撮る場合もあります。余裕があれば、上記で全景、アップ、表情の変化を狙うなどをします。

動いている状態で撮影するので、シャッタースピードに注意します。また、一部がテントの中に入ったり、太陽光の角度が変わってきたりするので、露出にも注意しながら撮影します。

小動物との触れ合い

移動動物園 モルモット

小動物系は、ポニーの順番待ち等の時間で、児童さんが自由に見て回ることが多いです。持ち方など、移動動物園のスタッフの方が教えてくれるので、それにしたがって、抱っこなどをします。

あとは、抱っこできた子どもの写真をひたすら撮っていく感じです。これは、短時間でどれだけとれるか、どれだけ多くの子どもを網羅できるかがポイントです。

家に帰った子どもが「動物さん抱っこしたよ~」って言えるような写真が撮れるといいと思います。

変わった動物

移動動物園 カブトムシ
  • ヘビ
  • 昆虫(クワガタなど)

変わった動物(と言っていいのか分かりませんが)としては、ヘビや昆虫などもあります。女の子など苦手な場合もありますが、なかなか触れ合える機会もないので、写真に収めておくとよいでしょう。

注意事項

移動動物園 ネズミ
  • 動物の扱いに気を付ける
  • 素早く撮る
  • 園外の子どもに気を付ける
  • 大きい動物の場合

動物園の動物ですが、動物なので何をするか分かりません。さらに、子どもも何をするか分かりません。びっくりして、予測不可能な行動に出ることもあります。

小動物などの抱っこにも慣れていないので、ここもできる限り気を付けると言っても限界もあるので、無理をしないようにするというのが一番だと思います。

どうしても動物が苦手な子には、無理をせず、少し近くで撮るなどの対応がいいと思います。ひょっとしたら、次回はもうちょっと触れ合えるかも知れないので、焦らないことが大切だと思います。

素早く撮ることも大切だと思います。勇気を振り絞って動物に触ったのに、撮り直しになってしまったらかわいそうですからね。

移動動物園 ヒヨコ

移動動物園は保育園や幼稚園にとって、地域住民へのサービスというか、PRキャンペーンみたいなところがあります。何が言いたいのかというと、園に興味がある親子が園外から遊びに来るということです。

カメラマンとして気を付けなくてはいけないことは、園外の子どもは、撮影をしても写真を買ってもらう手段がないので、撮らないということです。ですから、きちんと見分けて、撮影対象から外しましょう。

たいていのケースで、時間を分けていたり、目印を付けていたりします。不明な場合には、声掛けして確認をしましょう。

移動動物園 ヒツジ

ヒツジやヤギなど、比較的大き目な動物と撮る場合、動物全体を入れてしまうと、子どもが小さく写りすぎて、誰だか分からなくなる場合があります。そうかと言って、子ども部分だけにフレーミングすると、どんな動物と写真を撮ったのか分かりにくくなってしまう場合もあります。

基本は、動物全体も入れますが、状況に応じて、臨機応変に対応しましょう。考え方としては、親御さんが見て、「買いたい!」と思うかと、たくさんの写真の中から自分の子どもを探し出せるか、です。

最後に

移動動物園 カメ

いかがでしたか?移動動物園は、園児さんも楽しみにしているビッグイベントの一つです。カメラマンも子どもたちを盛り上げて、楽しく撮影しましょう。

同じ地域で撮影していると、同じ移動動物園の方に再開することもあります。動物が覚えていてくれるかは分かりませんが、スタッフの方は覚えてくれる場合もあります。お互い気持ちよく仕事ができるように挨拶をしっかりしておくと良いと思います。

私は動物好きでもあるので、始まる前や終わった後など、動物と触れ合っていることも多いです。移動動物園には猫はいませんが、他の動物もとてもかわいいともいます。