こんにちは、カメラマンhayatobellです。学校写真を10年ほど撮影しております。
今回は、かけっこを撮影する方法をパパママ向けに書きます。対象は保育園児、幼稚園児、小学生低学年の小さい子どもです。
カメラ設定
- 撮影モード:シャッター優先 or スポーツモード(キャノンならTv)
- シャッタースピード:1/500~1/1000くらい
- ISO感度:オート
- WB:オート
- AFモード:サーボ(キャノンならAIサーボ)
一年間で、一眼レフカメラが最も売れるのはいつ?を調べたら、恐らく運動会の時期になるかも知れません。スマホやコンパクトカメラで写真は撮っているけど、やっぱりいい写真が撮りたい!と思ったら、一眼レフカメラにたどり着きますよね。カメラ設定では、一眼レフ、もしくはミラーレス一眼レフカメラを対称に説明していきますが、ご自分のカメラに合わせて、可能な範囲で設定してみましょう。
撮影モードは、シャッター優先、もしくはスポーツモードです。とにかくシャッタースピードを確保する設定です。
運動会は動きがある撮影ですので、シャッタースピードを確保して、動きを止めることが「いい写真」に見せる王道でしょう。
シャッタースピードは、慣れている人でも1/500以上、できれば1/1000を確保した方がいいでしょう。
ISOはオートでOKです。こだわりがある人は太陽光とかでもOKですが、第一優先はブレのない写真なので、まずはここに注力しましょう。
AFモードは、サーボ(キャノンならAIサーボ)です。これは、一度ピントを合わせたら、被写体が動いていてもピントを合わせ続けてくれるものです。
観客席から子どもさんを撮る場合、どうしても他の親御さんが被ってしまうことがあるので、測距点(ピントを合わせる点)は、できれば中央一点がいいです。
一番前で、他に邪魔するものがなければ、オートで測距点を合わせる方法でもいいですが、ピント合わせの精度は落ちてきます。ほとんどのカメラで、中央の1点が一番ピント合わせの精度が高いです。これを胴体の真ん中付近に合わせて、シャッターを切っていきます。
連写モードでもOKですが、あとで整理が大変なのと、カメラによってはピントがうまく合わないこともあります。また、連写と連写の間に自分が欲しい絵(写真)が入っていることもあるので、自信があれば自分のタイミングでシャッターを切った方がいいかも知れません。
場所とり
徒競走の撮影場所は、どこがいいですか?最も人気があるのが、ゴール付近ですよね!?
こんな感じで、ゴールテープを切る瞬間!こんな感じで、自分の子どもがゴールテープを切る瞬間をカメラに収める。
でもこれ、1位の子どもは撮りやすいですが、2位以下の子は、はっきり言って撮りにくいです。測距点(ピントを合わせる点)が1位もしくは、ゴールテープに合ってしまったり、前の子に隠れてしまい、せっかくの瞬間が撮れない場合もあります。
おすすめは、カーブ付近を狙います。カーブの終わり附近で、直線になる少し手前。ここだと正面から狙えます。しかも。2位、3位、4位、5位であっても狙いやすいです。
横からだと、ブレやすく、難度が上がってしまうので、走ってくる子どもを正面から撮る方がおすすめです。
注意事項
- 走る順番、コースを確認しておく
- 走者紹介に注意
- チームプレーで譲り合う
ご自分のお子さんが、どの種目で走るのか?何番目に走るのか?どのコースで走るのか、確認しておきましょう。
幼稚園や保育園では、「○○ちゃん」「はーい!」みたいな感じで紹介する場合もあるので、可能ならここも撮っておくと可愛いともいます。
仕事で写真を撮っている時には、全ての子どもたちを撮影する必要がありますが、プライベートでは自分の子どもだけ撮れれば大丈夫だと思います。ですから、もし可能なら、次に走るご家庭に譲ってあげて、自分の番になったら譲ってもらうのがいいと思います。
ちなみに、芸能人の子どもの多く通っている有名私立の運動会では、子どもの順番に合わせて、大人も並んでいました。極端な例ですが、お互い譲り合えば、撮影場所も確保しやすいと思います。
最後に
いかがでしたか?運動会というと、子どもの頑張りに合わせて、大人も頑張ってしまうかも知れません。大人の頑張りは、場所取り、応援、お弁当、そして写真撮影でしょうか。
写真撮影をしていると、パパママに応援されて、嬉しそうな子どもたちが印象的です。そんなお子さんと楽しい思い出を作っていただき、写真業者としてはその思い出を写真に残せれば幸せです。
実は自分が子どもの頃は、運動会はあまり好きではありませんでした。でも、学校写真を撮らせて頂くうちに、「運動会って楽しいんだなぁ」といった感覚から、「ひょっとしたら自分も楽しんでいたのかも!?」といったところまで来ました。過去の記憶が塗り替わった感じというと言い過ぎかも知れませんが、撮っている方としても、結構楽しいものです。