こんにちは、カメラマンhayatobellです。学校写真を10年ほど撮影しております。
今回は、令和元年(2019年)を振り返ってみます。
学校写真のシェアを始めたきっかけ
まずは、本ブログで学校写真のシェアを始めたきっかけからシェアします。2019年の10月末、私は交通事故にあいました。4トントラックが追突してきて、私の車は大破しました(修理代は70万円です)。
車は大破したものの、目立った外傷がなかったことから、すぐに仕事に復帰できると思っていましたが・・・これがなかなか難しいのが現状です。
自分が撮影できないのが悔しいのと、申し訳ないのと、やるせないのと・・・といった感じで悶々としていました。そんな中、せっかくなら自分が今まで積み上げてきたものをシェアしようと思い、このブログを始めました。
本ブログでは、以下のテーマで進めていきます。まだまだ始めたばかりですが、どうぞよろしくお願いいたします。
- 学校写真のスキルやコツ(業者向け)
- 学校の現状や教育について(親御さんや先生向け)
- 2を受けて私立/公立学校選びや子どもとの接し方について(親御さん向け)
- 写真撮影のスキル(写真が好きな方向け)
学校写真は大変!
改めて俯瞰してみると、学校写真の撮影はとても大変でした。写真撮影のスキルでは、そんなに難しくはないと言われることも多いですが、次の点で大変だと思いました。①拘束時間が長く、体力的負荷が大きい、②子どもとのコミュニケーション、③機材の管理やメンテナンス
①拘束時間が長いです。例えば、修学旅行の動向を例にとると、朝6:30に新横浜駅に集合して、夜の打ち合わせが終わるのが24:30になることもあります。翌日は、5:00とか5:30に起床して、活動開始。体力的にも精神的にも集中力を求められる撮影を一日中行います。ブラック企業です。
機材などの持ち物も重いです。カメラ2台、ストロボ2台、標準レンズ2台、非常用単焦点レンズ1台、望遠レンズ1台、三脚、予備電池、PCまたはタブレット、雨具など。先日重さを測ってみたら、17kgありました。これを持ちながら、京都や日光などの観光地を回って、もちながら撮影をします。高尾山や八ヶ岳の山登りの場合も、同様に撮影します。
②子どもとのコミュニケーションも結構大変です。私は、子どもの頃から兄弟やいとこの面倒を見ることが多かったので、子どもが苦手というわけではないです。それでも一日中子どもと接しているのは、かなり疲れます。時には教育的な面も考慮して、それなりの対応が必要な場合もあります。ただ単に仲良くするだけではなく、先生のような対応を求められることもあります。
③機材の管理やメンテナンスも大変です。学校写真では、とにかく撮影枚数が多いです。年間で20万枚から30万枚以上撮影することもあります。それだけに、普段からカメラのメンテナンスをしっかりと行って、ハードに使われる場面でも壊れないようにしておく必要があります。
さらに、機材の置き場所がなかったり、アシスタントがいなかったりで、機材を管理してくれる人がいない場合がほとんどです。盗難の恐れがあるだけでなく、はしゃいだ子どもたちがぶつかって機材が破損するリスクもあります。
学校写真に感謝
学校写真の大変なところばかり書きすぎたので、いいところ、感謝しているところも書いておきます。
詳しくは上の記事に書いてあるので、よかったら見てみてください。
私の場合、写真学校やアシスタント経験はなく、いきなり写真の仕事を始めました。それまでは、キスデジという初心者用のカメラを使って趣味の写真を撮っていたアマチュアカメラマンです。
学校写真という分野があったからこそ、プロカメラマンとしての第一歩を進むことができ、とても感謝しております。また、子どもたちの屈託のない笑顔に癒されています。
学校写真は記録写真的な要素が強く、とりあえず撮っておけばOKと思われがちですが、ちゃんとやろうとすると、実はとても奥が深いです。写真撮影のスキル上達や、コミュニケーションの向上にも最適な分野で、今の自分があるのは学校写真のおかげです。
学校写真の現状と未来
現状の学校写真のカメラマンについて、私が現場をご一緒させていただき、お話しを伺った限りでは、若い方では学校写真をメインに撮影している方もいます。でも、ベテランのカメラマンにいくにしたがって、広告や人物、物撮りなどをメインにしていて、その空き時間を無駄にしないように学校写真を撮っている方が多いように思います。
若い方でも、最初のうちは学校写真を撮っているけれど、そのうち広告や人物撮影を考えている方も多いです。
学校写真をメインで行っていて、この先も学校写真で食べていく、と考えているフリーカメラマンは、かなり少ないです。というか、ほとんどお目にかかりません。
このままで行くと、学校写真のカメラマンは減少していくでしょう。少なくとも、学校写真のスキルやセンスを持っていて、子どもたちの写真を撮る人は本当に貴重な存在になると思います。
一方で、AIによる学校写真カメラマンへの進出もあるでしょう。カメラのオート機能(現状では瞳フォーカスなど)が充実してきて、誰でも記録用としては撮影できるようになってくる。最終的には、ドローンのようなものを同行させて、自動的に写真や動画を撮影するようになってくるかも知れません。
有名な観光地での集合写真や、ここぞというときのスナップなどは、一部の超人気なカメラマンが担当していくという二極化が進んでくるでしょう。
本ブログの内容も、こういったAIやドローンの開発、もしくは他の業界のカメラマンが見て、すぐに実践できるマニュアルとしても使っていただけると嬉しいです。
今後の展開
今後の私の展開としては、まずは学校写真を少しずつ、体力的に負荷の少ない部分から復帰していく予定です。その一方で、他のジャンルの撮影も精力的にこなしていきたいと思います。
以前から取り組んでいた猫の撮影はもちろん、ポートレイトやプロフィール写真、イベント撮影、なども行っていきます。
さらに、ネットでも本ブログのようにシェアできることはシェアしていきたいと思っております。
2020年もどうぞよろしくお願いいたします。