【猫の日特別企画】猫写真 vs 赤ちゃん(乳児)の 撮影方法における共通点や違いなど

こんにちは、カメラマンhayatobellです。子ども写真を10年ほど撮影しております。

今回は、猫の日特別企画ということで、子供、特に赤ちゃん(乳児)と猫写真の撮影方法における共通点や相違点をシェアしたいと思います。

赤ちゃん(乳児)の撮影

乳児
  • 距離
  • タイミング
  • 興味

0歳児、1歳児、2歳児などの乳児さんを撮影する場合、ものすごく神経を使います。まずは、部屋に入るときです。

部屋に入っても大丈夫そうか、今のタイミングで問題なさそうか、まずは確認します。部屋に入って大丈夫そうなら、そうおっと入って、まずは、全体を確認します。

人見知りする子と、比較的大丈夫な子を見分けます。学校写真は、基本的に泣いている子は撮影しません。もし、人見知りする子が泣いてしまったら、写真を撮れなくなってしまいますので、泣く前に撮ります。

ただ、部屋に入っただけで泣いてしまう子もいます。保育園の先生は、女性で、どちらかと言えばお母さんに近い感じ。そこに、見ず知らずのおっさんが入ってきたら、赤ちゃんから見たら、怖いですよね!?これは仕方がないことなので、工夫するしかないです。

上記で、部屋に入るだけで泣いてしまう子の場合は、後で撮影します。一人の子が泣いていると、他の子も泣いてしまう場合があるので、早めに退散する方がいいです。

一度退散したら、食事の時間やおやつの時間などに、再度チャレンジします。部屋にそおっと入って、望遠側でこっそり撮ります。

赤ちゃんの写真の場合には、入っても大丈夫な距離がある程度決まっているので、それ以上中に入ってはいけません。時間をかけて、少しずつ距離を縮めていくしかありません。

猫写真の撮影

野良猫
  • 距離
  • タイミング
  • エサ

寝写真の場合、特に野良猫の場合、どこまで近づいてOKか?といった距離がはっきりしています。ですから、まずはその距離を確認します。おそらくは、最初のうちは望遠レンズを使わないと写真が撮れないくらいの距離だと思います。

少しずつ近づいていくと、ある地点から猫の緊張度が高まって、動きやすい体制に変わってきます。この場合、これ以上近づくと、逃げてしまうので、これよりも外側で座るなど姿勢を低くして、危害を与える存在ではないことを猫に分かってもらうようにしましょう。

タイミングもあります。お腹が空いていて、こちらがエサを持っていることが明白な場合、警戒しつつも、いきなり逃げたりはしません。また、若い猫など、人に警戒心がなく、どちらかと言えば興味の方が上回る猫がいる場合には、その猫からアプローチします。

あと、エサは最強ですが、何をあげてもいいわけではありません。人間の食べ物の中には猫が消化できないものもあるので、キャットフードなどを用意しましょう。

共通点

野良猫 宮ヶ瀬
  • 近づきすぎない
  • 素早く撮る
  • 興味を引く

猫と赤ちゃんの共通点をまとめると、上記のとおりです。 

猫も赤ちゃんも自分が安心できる領域があるので、OKがでるまでは、そこに入ってはいけません。時間をかけてゆっくり近づいて行きます。

もし、近づけたとしても、素早く撮ります。仕事で赤ちゃんを撮る場合には、絶対に失敗しないように設定等やテストを十分にして、一発で決めるようにしましょう。

カメラマンに対して興味を持ってもらうのもいいと思います。猫ならエサがありますが、赤ちゃんの場合には、カメラそのものに興味を持つ場合もあります。アンパンマンなどの小さなぬいぐるみを用意したり、ミッキーの声などを練習しておくと役に立つかも知れません。

相違点

野良猫 宮ヶ瀬
  • 味方がいるか
  • かけられる時間

相違点と言うよりは、環境の面での違いはあります。

まずは、味方がいるかどうか?保育園では、先生がいます。タイミングを教えてくれたり、一緒に気分を盛り上げてくれたりしてくれます。先生を一緒にいることで、味方であることをアピールしやすくなります。

しかし、猫の場合は味方はいません。何匹かいる猫の中で比較的若い猫が興味を持ってくれたり、毎回エサをあげている人と一緒になったりした場合には、味方になってくれて、撮影しやすくなるかも知れませんが、それでも距離を縮めるには時間が必要です。

かけられる時間に関しては、赤ちゃんは限られています。依頼されて保育園に撮影に行った場合でも、月齢の浅い乳児は短時間で撮影する必要があります。家族写真や赤ちゃんの写真撮影を依頼された場合であっても、撮影にかけられる時間が限られています。

しかしながら、猫の場合は、どこかに行ってしまわない限り時間無制限です。撮影時間に対してギャラは発生しませんが、撮影に時間をかけることはできます。そこで自分が納得する写真に向き合ったり、作品として発表したり、ひょっとしたら企業広告に使ってもらったりするかも知れません。

最後に

猫の館 富士サファリパーク

いかがでしたか?猫の撮り方と赤ちゃんの撮り方についてシェアいたしました。意外と共通点が多かったのでは、ないでしょうか。小さい子ども写真をずっと撮っていた方は、ひょっとしたら猫を撮るのも上手かもしれません。それは、相手との距離感というのを自然と感じ取っていて、その距離を縮める手段を持っているからだと思います。

今回は野良猫について書きましたが、ねこカフェや飼い猫の場合は、最初から人間との距離が近い場合も多いです。というか、エサを持っていれば、かなりの確率で近くに来てくれると思います。

距離感

タイミング