こんにちは、カメラマンhayatobellです。学校写真を10年ほど撮影しております。
今回は、プロカメラマンを意識することになってから、感謝されることが増えました。と言うお話しです。
バックグランド
- 写真学校経験なし
- アシスタント経験なし
- カメラ機材は、APS-Cのみ
- 学校写真メイン
私のバックグランドはこんな感じです。大学は工学部電気電子工学科で、外資系でITエンジニアをしておりました。写真は趣味でしたが、あくまでも趣味、仕事での撮影経験はありませんでした。
CanonやPHaTPHOTOといった写真教室に行ったことはありますが、専門的な写真学校に行った経験はありません。アシスタントの経験もありません。カメラ機材もASP-Cのみで、フルサイズは持っていません。
学校写真を始めたのは、趣味で撮っていた子どものバスケットボールがきっかけでした。撮った写真を他の親御さんに配って居たりしたときに、たまたま写真会社でパートをしていたママに今の仕事を紹介してもらいました。
面接にいったら、お話しをしてくれたのは中学時代の同級生のお父さんという偶然にビックリ!なんの経験もない私を使ってくれることになりました。
「まだ駆け出しだから・・・」だと
最初の現場は先輩カメラマンに同行して、教えて頂きましたが、2回目からは一人で現場に行くことになりました。
こんな感じで、いきなり現場で、修行らしい修行をしていないせいか、今思うと、いつまでも「まだ始めたばかりですが・・・」のような雰囲気が残っていたと思います。
初めて撮影に行く学校で、初対面の先生に対しても、口には出しませんが、こんな雰囲気は伝わっていたような気がします。
あとは、学校写真がメインで、芸能や広告関係の撮影をしていなかったことも関係していたと思います。カメラマンなら芸能人を撮っているでしょ!というような思い込みというか、勝手なイメージが先行していたような気がします。
こんなわけで、プロカメラマンというよりは、アマチュアに毛が生えた感じが続いていました。
こんな状態だと、現場でも雑に扱われることが多かったように記憶しています。おそらく、上記の自分のイメージが現実化していたと思います。
プロカメラマンを意識すると
あるとき、考えました。「私は、いつになったら一人前のプロカメラマンになるのだろうか?」「それは、いったい誰が、どうやって決めてくれるのだろうか?」
私の中では、誰かが「OK!これからはプロのカメラマンだよ!」と言ってくれる、卒業式のようなものを期待していたのかも知れませんが、現実にはありません。自分で決める必要がありました。
そして、プロカメラマンを意識すると、現場の雰囲気が変わってきました。
- 撮影に入る前、終わった後で感謝されることが増えました
- 丁寧に扱ってくれることが増えました
- 撮影に協力してくれることが増えました
- 被写体となる子供たちとの関係も良くなりました
決めると変わるといいますが、プロカメラマンを意識したからといって、いきなりスキルや経験が変わるわけではありません。
しかし、プロを意識することにより、行動が変わっていきました。
- 撮影現場で求められる写真を意識する
- 必要な機材やスキルを確認
- 2.で不足があれば、前もって準備する
- 仕上がりを確認して、反省点があれば次回に生かす
余裕が出てくれば、積極的に提案して、こんな写真も撮れますよ!というのをアピールしてきました。
修学旅行等では、撮影場所や方法について打ち合わせをする際に、先生の希望や優先順位を確認しつつも、落としどころを意識して、分かり易い選択肢を提供してきたと思います。
こんな感じで、撮影そのものスキルや経験、そして学校イベントの運営サポート(と言ってしまうと言い過ぎかも知れませんが)がプロカメラマンとしての意識を強化してくれるような気がします。
最後に
「カメラマンになるにはどうすればいい?」
生徒さんにもよく質問されますが、私の答えとしては、「プロカメラマンになるのは、誰でもなれるけど、仕事があるかは別だよ!」と言っています。
プロカメラマンの定義は人によって違ってきますが、私の場合、自分の専門分野の撮影で、クライアントの要求を満たした写真が継続的に提供できることだと思います。
今回の記事の裏テーマとしては、自分で自分の卒業式を決める!と言うことでしたが、プロの世界では、これが必要だと思います。加えて、新しいことに挑戦(入学)して、目標達成(卒業)していくことを繰り返すことも重要だと思っています。