吊り橋

こんにちは、カメラマンhayatobellです。学校写真を10年ほど撮影しております。

今回は、吊り橋での撮影についてです。吊り橋は、フォトジェニックなポイントなので、ぜひとも写真に収めたいところですが、子供、特に学校写真などで大勢を撮る場合には要注意です!

吊り橋での失敗談

その日の撮影は、とても苦労しました。子どもたちのノリが悪いのか、たまたま相性が悪かったのか分かりませんが、なかなか子供らしい元気いっぱいの写真が撮れませんでした。写真の撮れ高もあまりよくなく、苦労していました。

こういう時は、無理に撮影するのではなく、いったん落ち着いて作戦を練るのが大事です。いろいろと作戦はあるのですが、手っ取り早いのが、非日常的な場所で写真を撮る!です。

ラッキーなことに、吊り橋を渡ることになっていましたので、私は先回りしました。吊り橋の中でも、もっとも非日常的でフォトジェニックなポイントを捜しました。

結果、吊り橋の真ん中付近で、カメラを構えて、子供たちを撮影することにしました。

子供たちは、キャーキャー言いながらも、楽しそうに吊り橋を渡って、カメラマンにも大サービスでした!

やったー!と思って、あとで写真を確認して、大変ショックでした。。。

何が失敗だったか?

何が失敗だったかというと、撮った写真のほとんどがブレブレで使い物になりませんでした。

シャッタースピードは、ストロボ同期速度の最高速である1/250で、普通に歩いている速度では全く問題ないです。というか、子供たちはシャッターを切る瞬間には立ち止まってくれていたので、全く問題なし。

何が問題だったかというと、被写体ブレです。なぜ、被写体がぶれていたかというと、吊り橋がゆれていたから。あと、手振れはしていなかったけど、カメラマン全体が揺れていたかも知れません(笑)

吊り橋なので、当然と言えば当然なのですが、吊り橋の上にいると、揺れていることは忘れてしまいます。吊り橋と言っても、上部なワイヤーでつられているので、昔の山の中にあるような吊り橋ではありません。

でも、写真撮影の観点から見ると、十分揺れていたのです。

家族旅行で、子供が一人二人の場合は、ひょっとしたら大丈夫かも知れません。でも、学校写真では、何十人何百人といった子供たちが通ります。結構はしゃいで。中には、ジャンプしてわざと揺らす子供もいたりします。

そんな状態で、ブレが起きるのは当然ですよね。

吊り橋で撮りたい場合は、どうする?

では、どうするのか?少なくとも、自分は揺れない位置に移動する。つまり、吊り橋の最後の方まで行きます。

そして、シャッタースピードを上げます。学校写真の場合、日中シンクロが基本なので、シャッタースピードは、1/200か1/250くらいまでが基本なのですが、念のためハイスピードシンクロの速度である1/500くらまで上げておきます。

可能なら、景色もいいところで。

あとは、小学生の子供、特に低学年だと背がまだ小さくて、手すりに隠れてしまう場合も多いです。

これらに注意しながら、撮影します。正面から撮る場合は、先頭の子は撮れるけど、後ろの子が被ってしまうので、高い位置から撮ります。

ストロボの光で手すりなどが光りすぎてしまったり、バックが落ちすぎてしまう場合には、最後の手段として順光側からストロボなしで撮影します。この場合は、自分の影が入らないように注意します。

吊り橋の撮影で難しいのは、撮影の途中で画像を確認する余裕がないことです。いったん渡りだしたら、子どもたちは次から次へとやってきます。

ですから、撮影前に設定等を入念にチェックをしておいて、子どもが来たら撮影に集中することがポイントです。

最後に

いかがでしたか?今回は私の失敗談を交えてお話ししました。たまに、子どもが苦手だけど、学校写真に駆り出されたような方もいて、コミュニケーションに苦労している場合もあったりします。

そんな場合には、フォトジェニックな場所で撮影するのもおすすめですが、吊り橋には注意しましょう。吊り橋に限らず、似たような状況も多いと思います。

ただ、この時は吊り橋の撮影では失敗しましたが、このタイミングからコミュニケーションがうまくいくようになって、撮影も順調に進みました。

ですから、撮影をしっかりと行うことも大切ですが、被写体との関係性を大事にして、後々の撮影の質を上げることも大切だと思います。

カメラマンというと、上から目線のイメージを持つ方もいるかも知れませんが、いい写真を撮っている方を見ていると、子どもたちと上手にコミュニケーションをとっている方多いように思います。