こんにちは、カメラマンhayatobellです。学校写真を10年ほど撮影しております。
前回は、親子遠足の撮影は同行カメラマンをフル活用しよう！というテーマでお伝えいたしました。
今回は、カメラマン向けで書きます。親子遠足はカメラマンとしても比較的撮りやすい案件だと思います。こちらを参考にして、撮影の参考にして頂ければ幸いです。
カメラ設定
- 撮影モード：シャッター優先（キャノンならTv）
- 絞り：F6.3～F11くらい
- シャッタースピード：1/200~1/250くらい
- ISO感度：～400くらいまで
- WB：オート or 太陽光
- AFモード：ワンショット or サーボ（キャノンならOne shot or AI Servo）
- 記録画質：JPEG M
- ストロボ：オート（キャノンならE-TTLを基本に光量を調整）
普通の屋外スナップの撮影です。学校写真の場合、シャッター優先が無難です。家族など複数の人数が写る場合には、多少絞りすぎるくらいの方が、絞りが開きすぎて全員にピントがあっていないよりもいいと思います。
絞りは、２，３人くらいまでならF6.3、５，６人かそれ以上ならF８以上でF11以上にはならないようにISO感度を調整します。あまり絞りを上げすぎると、回折現象が発生してぼーっとした画像になってしまいます。使用しているレンズの性能を考慮して、品質に耐えうる絞りの限界値を確認しておきましょう。
ISO感度は、あまり上げない方がいいです。晴天時では、ISO100にしても明るすぎる場合があるので、シャッタースピードを上げるなど調整していきましょう。
シャッタースピードは、ストロボ同期速度の上限である1/200から1/250くらいにした方がいいです。ハイスピードシンクロモードになっていると、知らないうちにストロボへの負担が大きくなってしまいます。
ホワイトバランス（WB）は、オートもしくは太陽光にします。屋外のみでしたら、太陽光がいいと思います。
AFモードは、止まっている時はワンショット、動いているときはサーボが基本です。しかし、親子遠足は動いているときの方が多いので、サーボ、もしくは AIサーボにする方が無難かも知れません。
ただし、お弁当の時など、明らかに止まっているときは、ワンショットに変更しましょう。集合写真のときもワンショットです。
記録画質は、Lサイズプリントが前提ならJPEG MもしくはSでOKだと思います。
ストロボは、直あてオートです。屋外ですので、ディフューザーも使いません。ストロボもフラグシップを使いましょう。
ストロボのありがたみを感じるのは、太陽光がまばらな木陰の下などでの撮影です。親子遠足では、ちょっとした日陰など、木漏れ日で撮影することもあります。こんな時は、ストロボ光を強めにして、影を薄めますが、ストロボが小さいと期待した効果が得られにくくなります。
撮影のポイント
- 家族の写真
- 先生と一緒
- ゲームなど
- お弁当
撮影のポイントとしては、家族一緒の写真です。新学年が始まったころの土日に開催されることが多く、児童さんだけでなく、パパママも一緒に参加します。
集合時とか、歩いているところ、一緒にゲームをしているところ、お弁当のところ、遊んでいるところなど、たくさんいいシーンがあります。
さらに、カメラマンの呼びかけに応じてくれたり、カメラを向けると笑顔を見せてくれる機会が多いような気がします。新学年が始まったばかりの親子遠足は特別な気がします。
先生と一緒の写真も撮りましょう。今年一年お世話になる先生ですからね。
親子遠足では、遊園地や水族館など特別な場所に出かけるパターンもありますが、公園でゲームなどをすることも多いです。運動会のミニチュア版みたいな感じで、パパやママも参加します。
体を動かすと、それだけで笑顔が出てきますし、児童さんはパパやママと一緒にいるだけで、とても嬉しそうです。そんな雰囲気をたくさん撮りましょう。動きが多いのでブレに注意です。また、屋外での撮影になるので、太陽の向きや日向日陰にも注意しましょう。
お弁当のシーンも重要です。なぜなら、ママはこの日のために、たくさん準備をして、美味しいお弁当を作ってれているからです。短時間で全ての家族を撮影しなくてはいけないため、テンポよく撮影しましょう。
パパママが自分で撮影するなら
「親子遠足の撮影は、同行カメラマンをフル活用してください！」でも書きましたが、親子遠足はゲームが盛りだくさんなので、写真を撮っている暇はないです。といっても、撮りたいですよね！？私も子育てをしているときには、そうでした（笑）。なので、こちらの記事を参考にしてみてください。
最後に
いかがでしたか？親子遠足は比較的撮りやすいイベントです。ぜひとも、たくさん撮りましょう。
撮る場所（背景、角度）やポーズなど、カメラマンとしても色々なことが試せるいい機会でもあります。今までとは違ったレンズを使ってみたり、ポーズなどを変えてみると、個人で依頼を請けた家族写真等でも役に立つと思います。
一番のポイントは自分の楽しむことだと思います。やっぱり子どもは可愛いし、今まで成長を撮らせて頂いていたり、今年も撮らせて頂くと考えると、特別な気がします。春の気候もいい感じですからね。
