こんにちは、カメラマンhayatobellです。学校写真を10年ほど撮影しております。
今回は、子どもの写真と大人の写真との違いについて書きます。幼稚園や保育園だと、先生と一緒の写真が多かったり、親子遠足とかだとパパやママと一緒に写ることも多いです。このような時の撮影のポイントについてです。
大人と子ども違い
まずは、大人と子どもの違いについて考えてみます。
・大きさ(背の高さ)が違う
・肌の状態が違う
・どんな状態でも絵になる
一番は背の高さといった体の大きさです。大人と子どもが同じ位置で撮影すると、どうしても大きさの差が強調されてしまいます。
肌の状態も違います。赤ちゃん肌と言う言葉があるように、子どもの肌は、綺麗です。白く、明るく、透き通っています。
ダメ押しになっちゃいますが、子どもの場合、どんな状態でも絵になります。笑顔はもちろん、怒っていても、泣いていても、すねていても、寝ていても。さらに、上から撮っても、下からとっても可愛いですね。
撮影における、大人と子どもの違い
・カメラ位置
・ストロボの当て方
・タイミング
まずは、カメラ位置です。子どもの場合、色々な角度で撮りますが、大人の場合、どの角度で撮ったらいいのか、最初に考えます。男性の場合は目線か少し下でもOKですが、女性の場合は、少し上から撮影します。
ストロボの当て方も工夫します。子どもの場合は、肌の色がちゃんと出ることが条件になりますが、大人の場合は写真全体の雰囲気を大切にすることが多いので、バウンスか、難しければストロボの光量を落とします。
タイミングも重要ですね。子どもは、自然な姿をバンバンとってOKですが、大人の場合は「撮影していること」を意識してもらっている状態で、タイミングを見計らって撮影することが需要です。
子どもたちに話しかけている時は注意!
一番困るのが、幼稚園や保育園の先生が児童さんに向けて話をするときの写真です。
小さな子供たちに話しをする状況をイメージしてみてください。
ゆっくり
一言一言に力を入れて
相手の反応を見ながら
話しをしませんか?この状態って、顔に力が入っている状態なんですよね。保育園や幼稚園の先生は、結構な美人さんが多いのですが、本当はもっと美人さんなのに、綺麗に撮れなくてごめんなさい~って感じです。カメラマンも頑張っていますので、どうかお許しくださいませ。
発表会などで、先生がお話しをする場合には、カメラ位置を高くして、ストロボをバウンスにして、絞りを開けて、露出明るめで、いいタイミングを狙って、何枚か撮るのがいいと思います。少し大き目のカットで、手の動作なども入れると雰囲気がでて良くなると思います。
大人と子どもが混ざっている写真では
大人と子どもが混ざっている写真では要注意です!というか、幼稚園、保育園の発表会や親子遠足などの親子行事では大人と子どもが一緒に写真の方が多くなる場合もあります。
・まず、子どもだけを撮る
・余裕があれば、大人も撮る
・大人を撮った後は、必ず確認して、失敗したらもう一回撮らせてもらう
並べ方やストロボの当て方など、技術的なことはここでは省略しますが、優先順位を明確にして、子ども中心なのか、先生と児童さんの思い出として撮りたいのか、家族写真として撮りたいのかなど、場面に応じた撮り方をします。
まずは、子どもだけを撮ります。おさえですね。厳密には子どもの撮り方にも色々ありますが、ここでは省略します。
子どもを撮っていると、親御さんが反応してくれる場合があるので、そのときには親子で撮影します。こちらから、「みなさんでいかがですか?」と声をかける場合もありますが、一部だけ撮ると、不公平といったクレームにつながる場合があるので注意です。全体を回って撮影できる時間がある場合には、お声掛けしますが、ケースバイケースです。
親御さんも一緒に撮影した場合には、その場で確認して、目つぶり等がある場合には、もう一度撮らせて頂きます。「撮ってもらったのに、写真が掲載されていない」とクレームにつながる場合もありますので。大丈夫だと思っても、念のため2カットは撮らせて頂くのが安全だと思います。
後処理(レタッチ)にて
撮影後のセレクトやレタッチ作業において、大人の写真が混ざっている場合、気を付けることは
・ママの写りを最優先する
・状況に応じて、児童さんだけにトリミングする
・良い思い出になるように
家族写真を撮らせて頂いた場合、一番気を付けることはママの写りです。明るさやタイミング、目つぶりなどないようにします。
1枚目はママが目つぶりで、子どもはOK!2枚目はママはOKで子どもが目つぶりの場合は、1枚目を採用する場合もあります。悩みどころですが・・・
そうならないように、撮影時に確認することが大前提ですが、上記のようなケースでは悩みます。パパが目つぶりの場合は、「パパ、目つぶってる~」って感じで子どもから言われても、いい思い出になってくれるかも知れませんが、ママも場合は、別ですよね!?
しかも、写真を選んで、購入してくれるか決めるのはママですから。やっぱりママの写りは一番よくなるように気を付けています。
声掛けをせずに、先生と児童さん、パパママと児童さんの様子を撮らせて頂いた場合で、大人のタイミングが良くなかった場合には、児童さんだけをトリミングします。撮影の意図としては、親子の楽しそうな姿を残しておきたかったとしても、仕方がないと考えます。
最後に
いかがでしたか?色々書きましたが、学校写真では、子どもとの思い出、成長記録が大前提ですので、良い思い出となるような写真を心掛けています。後でみて、「発表会のときは、頑張ったね~」「お歌上手だったね~」といった感じで、その時の感情が引き出されるような写真になるといいかと思っています。
親子行事だと、パパが最新式のカメラ、ひょっとしてカメラマンよりもいいカメラじゃないの?と思うものを持っていて、嫉妬してしまうこともありますが(笑)、こんな時はパパがお子さんを撮影している雰囲気を撮ったりします。また、お子さんがカメラを使ってパパやママを撮っている姿も微笑ましいです。こんな風景は、カメラマンなど第三者じゃないと撮れないので、撮るようにしています。