こんにちは、カメラマンhayatobellです。学校写真を10年ほど撮影しております。
今回は、撮影時の安全についてです。これは、カメラマンを始めたばかりの頃の自分に向けて書きました。幼稚園、保育園、小学校、中学校、高校など学校内を出て撮影をするとき、撮影よりも子ども(園児/児童/生徒さん)の安全を優先することが大事だと思っています。
高速道路のサービスエリアにて
遠足、修学旅行、移動教室などバスで遠方に移動することがあります。トイレ休憩にサービスエリアに寄ります。
ほとんどのサービスエリアでは、大型車両専用のエリアが用意されていて、トイレに近い部分にはバス用優先のエリアが用意されています。
シーズン中など、混み合っている場合には、ちょっと遠いところにバスを停める必要が出てきますが、このときに大事なのが安全性です。
学校関係の旅行の場合、子どもの人数が多くなってしまうため、ちょっとした移動や、車道を渡る場合でも注意が必要です。非日常的な雰囲気もあって、子どもたちのテンションが上がっていて、注意力散漫になってしまうこともあります。
カメラマンとしては、どんな場合でも写真を撮れるようにしておきたいところですが、こんな場合には、子どもたちの安全を優先して、撮影よりも交通整備を行うこともあります。先生が気が付いて、変わってくれることもありますが、そうでなければ、本来の撮影業務はとりあえず横に置いて、子どもたちの安全確保を優先することがあります。
道を歩くとき
遠足など、学校や幼稚園から歩いて公園などに向かう場合もあります。こんな時、歩いている風景を撮って欲しいとリクエストされることもありますが、結構気を使います。
幼稚園や保育園の園児さんが、みんなで手を挙げて横断歩道を渡っている姿は、とてもかわいらしいのですが、カメラマンとしては、子どもたちの安全の方が気になります。
園の近くなどで、何人もの先生がサポートしてくれる場合には撮ることもありますが、これは特別なケースだと思います。
他に道を歩くときも、カメラに注意が行きすぎて、周りが見えなくならないように気を使います。子どもたちや先生以外の人が入らないように、人通りが少ない場所で撮影したり、少し離れた位置から撮影することもあります。
キャンプファイヤー
林間学校や移動教室などで、子どもたちのお楽しみと言えば、キャンプファイヤーなのですが、ここも結構気を使います。
指導員(教職課程の大学生)の先生が手伝いに来てくれる場合もありますが、学校によっては先生だけでキャンプファイヤーを行うこともあります。
キャンプファイヤーなので、当然ですが火を使います。キャンプファイヤーでテンションが上がって、走り回って、火の近くで転んでしまい、火傷をした。
なんてことにならないために、火には近づけないようにします。たいていは先生が気が付いてくれて、子どもたちを火に近づけないようにしてくれます。
なぜ、カメラマンが気が付くのか?
ここまで読んできて、先生よりもなぜカメラマンが気が付くのか?と思った方がいるかも知れません。答えは簡単で、上記のような場面は先生には年に数回に非日常ですが、カメラマンにとってはシーズン中は何回も同じようなことをしているからです。
あっ、前回もここ危なかった。と思ったら、次の学校さんの時は、少しサポートさせて頂く。先生が気が付いてくださった後、撮影に戻る。といった感じです。
子どもの安全性を優先する理由
ここで、子ども安全性を優先する理由について、今一度考えてみます。学校写真やスクールフォトで撮影を行うための絶対条件として、子どもたちの安全性が確保されている必要があります。
もし、大きな事故などが起こってしまうと、撮影どころではなくなってしまいます。ひょっとしたら、旅行を中止して学校に戻らなくてはいけなくなってしまうかも知れません。
学校写真のリスクとしては、このような事情によって撮影ができなくなってしまうことも考えられます。撮影ができないのは、学校さんとしても困りますし、ビジネス的にも問題です。
最後に
いかがでしたか?色々書きましたが、学校写真を始めたばかりの頃は、正直ここまで頭が回りませんでした。とにかく写真を撮らないと!と思い、最初からたくさん撮っては確認、撮っては確認・・・の繰り返しでした。
少し慣れてきて、俯瞰して見れるようになってきました。先輩カメラマンの言動なども拝見しながら、安全性にも気を付けるようになってきました。
現在は、高速道路のサービスエリアなどでは、写真を撮ることはほとんどありません。それによって、写真を撮るとき、撮らない時のメリハリが出てきて、撮るべき時にいい写真がたくさん撮れるようになってきたような気がします。
記録的に全ての状況を写真に収めていくのか、販売や卒業アルバムのために思い出をストックしておくのか、など写真を撮る目的によって異なってくると思いますが、後者の場合、現在のような撮り方が合っていると個人的には思っています。