こんにちは、カメラマンhayatobellです。学校写真を10年ほど撮影しております。
修学旅行など、学校の旅行で、生徒さんが自分のカメラを持ってきている場合、
生徒さんのカメラをわたされて、
「写真撮って!」
と言われたとき、どうするか?
について、シェアいたします。
結論から言うと
上記の場合、結論から言うと、断ります。
理由は、3つあります。
- 写真を撮るタイミングは限られている
- 収支
- カメラマンより友達!
では、一つずつ説明していきます。
写真を撮るタイミングは限られている
修学旅行などの同行撮影だと、拘束時間は長いですが、その中で写真撮影にいいタイミングは限られています。観光名所での撮影とか、食事や歓談の風景、ちょっとした休憩時間のひとときなど。
このタイミングで、カメラマンのカメラ以外で撮影をしてしまうと、肝心の撮影ができなくなってしまいます。カメラを持っていなくて、撮影してもらいたかった子どもを撮ることができない場合もあります。カメラマンとしては、こういった子どもこそ、撮ってあげなければいけないと思います。
つまり、本来のカメラマン業務に差支えがあるので、基本的には断ります。
学校写真の収入はどこから?
学校写真の場合、その都度撮影料をもらって撮影するというよりも、撮影した写真を販売して、その中からカメラマンの撮影料などを捻出する場合が多いです。
この場合、カメラマンとしては買ってもらえる写真をたくさん撮る必要があります。買ってもらえる写真の一例としては、カメラを持っていないけど、写真を撮って欲しい子どもの写真です。
もし、買ってもらえる写真があまり撮れないと、最悪赤字になってしまいます。卒業アルバムのストックがメインなど、イベントによっては仕方ない場合もあるかも知れませんが、赤字が続くと、今後のイベントをお請けできない可能性も出てきます。
これは、写真事務所の立場で考えると、困った状況になりますし、フリーカメラマンとしても今後の仕事が継続していくかに関わってきます。
つまり、今後も継続して撮影を行うためにも、収支を意識した撮影が必要になります。
カメラマンに依頼するより、もっと大切なこと
最後に、子どもたちにとって、これが一番大切なことだと思っています。
それは、シャッターを押してくれる友達を作ること
自分のカメラを持ってきていて、「撮ってー」って感じでカメラマンに自分のカメラをわたす子どもさんの多くは、一人でいることが多いです。
なぜ、ひとりなの?
なぜ、友達に依頼できないの?
ひとりが好き、ひとりでいたい。といった子どももいるかも知れませんが、友達を作りたいのにできない子どもは、この機会に友達づくりにチャレンジした方が、いい思い出ができるような気がします。ひょっとしたら普段の行動が原因で、友達ができないかも知れません。修学旅行などの旅行はこれを変えるとても良いきっかけになると思います。
ですから、同行カメラマンとしては、この機会を奪わないことが大切だと思っています。
この件に関しては、学校の先生にもお話ししていて、問題になったことはありません。
最後に
最初の頃は、今回のようなことが多く、結構悩みました。でも、あるときから激減して、最近では、このようなケースが発生した場合でも、先生がフォローしてくれることが多いです。なぜかを分析してみると、以下が大きいかと思っています。
恐らく、最初の頃は自信がなくて、写真撮影以外でもお手伝いできることは何でもしますよ!といった感じだったかと思います。それが、上記を意識することになって、自分の役割とか、その場で最優先でやらなければいけないことが明確にイメージできるようになったと思います。
今回の記事は、カメラマンを始めたばかりの自分に向けて書いてみました。みなさんの参考になれば幸いです。